年末のご挨拶 – 感謝の気持ちを込めて-未分類 日頃より JOËLをご支援いただき、心より感謝申し上げます。 本年も、遠くアンデス地域からお客様へ、人や地球への「想い」をお届けすることができました。 今年も活動を通じて素敵な出逢いに恵まれ、皆様から「生きる力」をいただきました。本当にありがとうございました。また、念願だった作り手の国であるボリビアへ訪れることが出来、実りある年になりました。 今後のこと、新しい商品の相談も大切ですが、 パンデミック中、どのような経験をして、今だから話せる気持ち、そして、どのように歩もうとしているかをお互いに分かち合えた大切な時間でした。 (織り手・Teofilaさんとの対話@エルアルト地域の工房にて. 織り途中のマフラーを手元に持ちながらお話してくれました♪) 「売れるデザイン」づくりが難しい生産者は、例えエシカルやフェアトレードであっても活動自体が市場から消えてしまう・・という現状に対し、まだまだ持続可能な経済に向けて取り組むべきことが沢山あると言えます。リサーチと実践現場の声をいかに繋げていくか、まだまだ模索中です。 これらの活動が続けられるのは、お気持ちを寄せてくださるお客様、お取り扱い店様をはじめとするお仲間、友人達、見守ってくださる皆様のおかげです。皆様とのご縁を大切に活動を続けていけたらと願っております。来年も引き続き、サステナブルなものづくりを通じ、人々が尊厳をもって生きられる社会を目指してまいります。年末にあたり、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 We appreciate all of your cooperation this year.We wish you a joyous holiday season and a New Year filled with peace, hope and happiness! 2024年大晦日 JOËL 猪岡 愛佳 PS. 以下、ボリビアの連帯経済支援団体に描かれた壁画と共に♪ 良いお年をお迎えください! (連帯経済支援団体に描かれた力強い壁画@ラパス県エルアルト市にて. 女性たちが尊厳や自由を訴えているように表現されており、その力強さに魅かれます) (こちらも大好きな壁画。日常的な女性たちの姿を通じ、世代から世代への繋がりが表現されているのが印象的です) 2024年12月31日/作成者: Jose https://joel.jpn.org/wp-content/uploads/2022/09/JOEL_Poster_Logo_Blue_A3_140429-212x300-1.jpg 0 0 Jose https://joel.jpn.org/wp-content/uploads/2022/09/JOEL_Poster_Logo_Blue_A3_140429-212x300-1.jpg Jose2024-12-31 15:42:052025-01-01 07:00:05年末のご挨拶 – 感謝の気持ちを込めて-
World Fair Trade Dayに想いを寄せて未分類 5月11日は、「世界フェアトレードDay」です。 毎年世界中で 5月の第二土曜日に、フェアトレードをお祝いするイベントが行われる日。 私が2月末に生産国のボリビアに行った時に、訪問先団体の女性たちが「今から5月のフェアトレードディに向けて商品やイベントの準備をしているのよ」と忙しそうに笑顔でお話してくれたので、きっと今月は充実した日々を過ごされていることと思います。 この日をお祝いするにあたり、ボリビアでのお話を少しシェアさせていただけたらと思います。 ボリビアの先住民女性たちとフェアトレードのお仕事を始めたのは、2014年の10年前。ちょうど10年経ちました。出会いに恵まれて学び多き、濃い10年だったと振り返っています。 「2014年に訪問した時、作り手Teofilaさんとお嬢さんとの写真. エルアルトの工房にて、ボリビア.」 「2024年に訪問した時のTeofilaさんとの写真(娘さんは無事独立されていました). 同じくエルアルトの工房にて.」 生産地であるボリビアは、特にラテンアメリカでも貧困国であるため、パンデミック以降フェアトレードのお仕事をもう続けられないと、他の仕事をせざるを得ない状況の中で生計を支えている女性たちの現実も目の当たりしました。 「こちらは大変お世話になったフェアトレード団体マネージャーのEduardoさんご夫婦との写真。パンデミック以降、様々な苦難を乗り越えて今は他のお仕事でご活躍されています。フェアトレードの精神は今のお仕事でも継続しているとお話してくれました」 「フェアトレードの10の原則である”児童労働撤廃や環境に優しい”という条件は、ボリビアのような国にはとてもハードルが高い。欧米からの思想だと思う」という率直な意見も伺うことができました。ここで大切なことは、フェアトレードだけで国際社会が抱える格差是正は難しく、様々な分野の活動とパートナーシップが重要ということです。 今、私が学ぶ大学院の授業で、先日「様々な市民社会運動は、小さなもので、そもそも資本主義、制度、システムを変えるようなものでないとユートピア論にすぎないのではないか」という議論になりました。 その時に若い学生が「運動に、そもそも大小や優越があると言えるのか」 「インパクトや意義に大小があると言えるのか」と問いかけてくれました。 Me,tooも、Black Lives Matter運動も最初はたった一人から始まった運動かもしれないけれど、取組みの前と後では確実に人々の心への変化や気づきがあったと言えるのではないでしょうか。 たった一人の声、あるいは少人数による小さな活動を、小さいとくくってしまうのは、「人間性よりも大きさ」を測る。つまり、社会を生産性ではかってしまう市場経済的な観点にとらわれているのではと気づかされます。 「フェアトレードの仕事を諦めざるを得なかった」と悔し涙を浮かべてお話してくださったボリビアの女性たち。 想いを寄せてくださっているお客様、商品をいつも届けてくださっているショップの皆様、もちろんフェアトレードだけでなく未来を想い活動を忍耐強く続けておられる全ての方々へ、感謝とお祝いの気持ちを綴らせていただきたいと思います。 Happy World Fair Trade day! 猪岡愛佳 ボリビアの愛らしいストリートアート (ボリビア,ラパスにて.2024.2月撮影) 2024年5月12日/作成者: Jose https://joel.jpn.org/wp-content/uploads/2022/09/JOEL_Poster_Logo_Blue_A3_140429-212x300-1.jpg 0 0 Jose https://joel.jpn.org/wp-content/uploads/2022/09/JOEL_Poster_Logo_Blue_A3_140429-212x300-1.jpg Jose2024-05-12 09:48:532024-05-12 15:10:19World Fair Trade Dayに想いを寄せて
年末のご挨拶未分類 JOELの猪岡です。2023年も大変お世話になりました。 JOELの活動にお気持ち寄せてくださった皆様、本当にありがとうございました。 今年も「フェアトレードを含む連帯経済が、脆弱な人たちをどうしたら巻き込めるか」を研究テーマに、大学院では人間の尊厳、植民地主義など、自分が長年学ぶ必要があると思っていた様々なことを学ばせていただくことが出来ました。 しかし、仕事との両立は想像していた通り難しく、前半は思うように活動を進めることが出来なかったのですが、後半は、鎌倉エシカルラボの活動に参加させていただき、継続することが出来ました。 博士課程では、先生や同じゼミの仲間に自分ひとりでは気づけなかったことを色々と教えていただき、励まし合えたこと、大変感謝申し上げます。 それでは皆様、良いお年をお迎えください! 新しい年が、夢と希望に満ちた、笑顔溢れる優しい年になりますように。世界が一刻も早く平和に近づきますように。 2024年も、引き続きよろしくお願いします。 2023年12年31日 猪岡愛佳 ・ Photo credit by Sho Makinowww.instagram.com/sho.makino 2023年12月31日/作成者: Jose https://joel.jpn.org/wp-content/uploads/2022/09/JOEL_Poster_Logo_Blue_A3_140429-212x300-1.jpg 0 0 Jose https://joel.jpn.org/wp-content/uploads/2022/09/JOEL_Poster_Logo_Blue_A3_140429-212x300-1.jpg Jose2023-12-31 18:17:372024-01-02 11:47:10年末のご挨拶
年末のご挨拶 – 感謝の気持ちを込めて-
未分類日頃より JOËLをご支援いただき、心より感謝申し上げます。
本年も、遠くアンデス地域からお客様へ、人や地球への「想い」をお届けすることができました。
今年も活動を通じて素敵な出逢いに恵まれ、皆様から「生きる力」をいただきました。
本当にありがとうございました。
また、念願だった作り手の国であるボリビアへ訪れることが出来、実りある年になりました。 今後のこと、新しい商品の相談も大切ですが、 パンデミック中、どのような経験をして、今だから話せる気持ち、そして、どのように歩もうとしているかをお互いに分かち合えた大切な時間でした。
「売れるデザイン」づくりが難しい生産者は、例えエシカルやフェアトレードであっても活動自体が市場から消えてしまう・・という現状に対し、まだまだ持続可能な経済に向けて取り組むべきことが沢山あると言えます。
リサーチと実践現場の声をいかに繋げていくか、まだまだ模索中です。
これらの活動が続けられるのは、お気持ちを寄せてくださるお客様、お取り扱い店様をはじめとするお仲間、友人達、見守ってくださる皆様のおかげです。皆様とのご縁を大切に活動を続けていけたらと願っております。
来年も引き続き、サステナブルなものづくりを通じ、人々が尊厳をもって生きられる社会を目指してまいります。
年末にあたり、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
We appreciate all of your cooperation this year.
We wish you a joyous holiday season and a New Year filled with peace, hope and happiness!
2024年大晦日
JOËL 猪岡 愛佳
PS. 以下、ボリビアの連帯経済支援団体に描かれた壁画と共に♪ 良いお年をお迎えください!
World Fair Trade Dayに想いを寄せて
未分類5月11日は、「世界フェアトレードDay」です。
毎年世界中で 5月の第二土曜日に、フェアトレードをお祝いするイベントが行われる日。
私が2月末に生産国のボリビアに行った時に、訪問先団体の女性たちが「今から5月のフェアトレードディに向けて商品やイベントの準備をしているのよ」と忙しそうに笑顔でお話してくれたので、きっと今月は充実した日々を過ごされていることと思います。
この日をお祝いするにあたり、ボリビアでのお話を少しシェアさせていただけたらと思います。
ボリビアの先住民女性たちとフェアトレードのお仕事を始めたのは、2014年の10年前。
ちょうど10年経ちました。
出会いに恵まれて学び多き、濃い10年だったと振り返っています。
生産地であるボリビアは、特にラテンアメリカでも貧困国であるため、パンデミック以降フェアトレードのお仕事をもう続けられないと、他の仕事をせざるを得ない状況の中で生計を支えている女性たちの現実も目の当たりしました。
「フェアトレードの10の原則である”児童労働撤廃や環境に優しい”という条件は、ボリビアのような国にはとてもハードルが高い。欧米からの思想だと思う」という率直な意見も伺うことができました。
ここで大切なことは、フェアトレードだけで国際社会が抱える格差是正は難しく、様々な分野の活動とパートナーシップが重要ということです。
今、私が学ぶ大学院の授業で、先日「様々な市民社会運動は、小さなもので、そもそも資本主義、制度、システムを変えるようなものでないとユートピア論にすぎないのではないか」という議論になりました。
その時に若い学生が「運動に、そもそも大小や優越があると言えるのか」
「インパクトや意義に大小があると言えるのか」と問いかけてくれました。
Me,tooも、Black Lives Matter運動も最初はたった一人から始まった運動かもしれないけれど、
取組みの前と後では確実に人々の心への変化や気づきがあったと言えるのではないでしょうか。
たった一人の声、あるいは少人数による小さな活動を、小さいとくくってしまうのは、「人間性よりも大きさ」を測る。つまり、社会を生産性ではかってしまう市場経済的な観点にとらわれているのではと気づかされます。
「フェアトレードの仕事を諦めざるを得なかった」と悔し涙を浮かべてお話してくださったボリビアの女性たち。
想いを寄せてくださっているお客様、商品をいつも届けてくださっているショップの皆様、
もちろんフェアトレードだけでなく未来を想い活動を忍耐強く続けておられる全ての方々へ、
感謝とお祝いの気持ちを綴らせていただきたいと思います。
Happy World Fair Trade day!
猪岡愛佳
年末のご挨拶
未分類JOELの猪岡です。
2023年も大変お世話になりました。
JOELの活動にお気持ち寄せてくださった皆様、本当にありがとうございました。
今年も「フェアトレードを含む連帯経済が、脆弱な人たちをどうしたら巻き込めるか」を研究テーマに、大学院では人間の尊厳、植民地主義など、自分が長年学ぶ必要があると思っていた様々なことを学ばせていただくことが出来ました。
しかし、仕事との両立は想像していた通り難しく、前半は思うように活動を進めることが出来なかったのですが、後半は、鎌倉エシカルラボの活動に参加させていただき、継続することが出来ました。
博士課程では、先生や同じゼミの仲間に自分ひとりでは気づけなかったことを色々と教えていただき、励まし合えたこと、大変感謝申し上げます。
それでは皆様、良いお年をお迎えください!
新しい年が、夢と希望に満ちた、笑顔溢れる優しい年になりますように。
世界が一刻も早く平和に近づきますように。
2024年も、引き続きよろしくお願いします。
2023年12年31日 猪岡愛佳
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Photo credit by Sho Makino
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